上京OPENWEEK 2018

2.増山士郎個展〈Tokyo Landscape 2020〉

2.増山士郎個展〈Tokyo Landscape 2020〉

EXHIBITION 11/2(金)-11/18(日)

現代美術製作所では、11月2日(金)から18日(日)にかけて、増山士郎による日本で4年ぶりの個展〈Tokyo Landscape 2020〉を開催いたします。

現代美術製作所とArt Center Ongoingの共催で開かれる本展覧会は、京都での開催後、引き続き東京・吉祥寺に会場を移し、11月23日(祝)から12月2日(日)の会期で展示を行います。

2010年以降、英国の北アイルランドの都市、ベルファストに拠点を置いて活動する増山士郎は、インスタレーション、パフォーマンス、映像など、これまで多様な表現メディアを駆使しつつ、都市や人々の生活空間に介入する、数多くのユニークなアートプロジェクトを行ってきました。

アイルランドと英国の民族・宗教対立による紛争が、今もくすぶる北アイルランド社会において、マイノリティである日本人として増山自身が被る問題を、ベルファストの街の巨大なジオラマや映像と共に可視化した「The Heart Rocker」(2011)、自らのアーティスト生活の厳しい現実を、そのまま見せた「アーティスト難民」(2009)など、しばしば増山のプロジェクトには、同時代の政治や社会状況に対する、ユーモアを交えた鋭い批判精神が見受けられます。

このたびの個展〈Tokyo Landscape 2020〉では、東京オリンピックの開催を2020年に控えた、現代日本をテーマに制作を行います。

2011年3月11日に発生した東日本大震災と、同時に発生した福島第一原子力発電所における未曾有の事故からわずか2年半後、安倍晋三首相はIOC総会におけるオリンピック招致演説において、「フクシマについてお案じの向きには、私から保証をいたします。状況は統御されています」と宣言しました。

しかしながら現在でもなお、日本は原子力緊急事態宣言下にあり、メルトダウンした3つの原発からは、いまだ放射性物質を取り出す方法すら見出されないまま、毎日大量の汚染水が海に流れ続けているのは周知の通りです。

復興をテーマに掲げたオリンピックに向けた建設ラッシュが、かえって被災地の復興を遅らせるという矛盾、そして、以前なら放射線管理区域となる場所に政府が安全宣言を出し、避難住民への慰謝料の支払を打ち切って進められる帰還政策などなど・・・。

こうした中、オリンピック開催を批判する意見は無視され、原発事故を懸念する報道がタブー視される日本の状況は、国外から眺めていた増山の目に、極めてグロテスクな姿として映りました。

〈Tokyo Landscape 2020〉では、東京オリンピックと原発事故をめぐる状況が描き出す、日本社会の醜く歪んだ風景を、増山らしい強烈に皮肉の効いたインスタレーションで表現します。今回の展示にあたっては、照明効果を用いたキネティックな作品で知られるアーティスト・市川平の制作協力も得ることになりました。

そのほか会場では、様々な日用品をセメントで石棺化したオブジェや、2011年、東京から福島までガイガーカウンターで放射能を測りながら行った自動車旅行のドキュメント映像などを展示いたします。

京都と東京の2つのアートスペースで開催する〈Tokyo Landscape 2020〉展。

ぜひともこの機会に、様々な方にご覧いただきたいと思います。皆様のご来場を、心よりお待ち申し上げます。

現代美術製作所 曽我高明

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増山士郎個展〈Tokyo Landscape 2020〉

開催概要

京都展

日時:2018年11月2日(金)〜18日(日)/ 12:00〜19:00(月・火はお休み)

会場:ANEWAL Gallery 現代美術製作所 (〒602-0065 京都市上京区挽木町518 )

   入場無料 

   *11月2日は17:00より開場します。

主催:Art Center Ongoing / 現代美術製作所

助成:Arts Council of Northern Ireland

特殊照明・特殊装置制作協力:市川平

協力:NPO ANEWAL Gallery
日 時|11/2(金)-11/18(日)12:00-19:00 ※月・火休廊、2日は17:00開場
会 場|ANEWAL Gallery 現代美術製作所(上京区挽木町516路地内) 
主 催|曽我高明
問合せ|070-5013-3820 caf[at]anewal.net
             *[at]を@マークに打ち変えてご利用ください。
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